idea factory from newspaper 2003 8 3
異常気象(abnormal weather)
ワインの「当たり年」と喜んでいられるのも、
そう長くは続かないかもしれない。
今年は、ヨーロッパが猛暑に襲われている。
昨年は、豪雨と洪水ですか。
これが、「始まり」とならないように祈りますが、
もし、「始まり」となった場合、
「なぜ」という声が聞こえてくるかもしれない。
この世界を規定する法則に「原因と結果の法則」があります。
こう聞くと、すぐ結果が現れてくると思いがちですが、
人間のレベルで言えば、結果が現れてくるのは、
原因を作ってから、結果が現れるまで、20年から30年かかることがあります。
これが、国家のレベルになると、
結果が現れるまで、100年から200年かかることがあります。
場合によっては、500年かかることもあります。
ヨーロッパは、かつて、戦乱が多かった。
しかし、多くの努力によって、ヨーロッパに平和が訪れた。
ここまではよかった。
しかし、ヨーロッパに平和が訪れた後、どうしたのか。
南アメリカに進出し、アフリカに進出し、
最後には、アジアに進出した。
冒険と探検だけならば、よかったが、
他に、何か、しなかったでしょうか。
国家のレベルで考えれば、
結果が現れてくるのは、
早くて、50年、
遅ければ、500年かかる。
今のヨーロッパの人達は、信仰深く生きる人が多い。
享楽的に生きる人は、つまり欲望のままに生きる人は、今は、少ないかもしれない。
だからこそ、「なぜ」という声が強いかもしれない。
しかし、残念なことに、国家レベルの「原因と結果の法則」は、
数百年の単位で考えなくてはならない。
キリスト教やユダヤ教には、
「信仰は、必ず、試される」、
こういう法則があります。
どのような結果になるかは、それを量ることはできないが、
万が一、不幸な結果となった場合は、深い悲しみを永遠に共有する。
この10年が、正念場となるかもしれない。
債券PKO(bond market PKO)
アメリカの債券市場で、長期金利が上昇し、この影響が心配されている。
アメリカでは、日本と違い、貯金は主流ではないことを考えると、
債券市場において、PKOが必要かもしれない。
アメリカの場合は、今後、長期金利が心配の種かもしれない。
日本も財政赤字が問題になるが、
日本では、貯金等の、個人の金融資産が巨大であるので、
これが、財政赤字の担保となるかもしれない。